FRPとは

Fiber Reinforced Plastics
「繊維強化プラスチック」の略称で強化材(繊維)とマトリックス(樹脂)の複合材です。
複合材とは2種類以上の素材・成分を一体化させることにより、それぞれ単体のみでは持ち合わせていない特性を実現させた材料です。
色々な組合せで全ての特性に対応出来ます。
強化材(ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維など)の種類で機械的特性が決まります。
樹脂(不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂など)の種類で性質が決まります。

FRPとは

「鉄よりも強く、アルミよりも軽く、そして錆びない。」
複合材は無限の世界!

Fiber Reinforced Plastics

FRPの特徴・用途

特徴 用途例
高強度・軽量化 車輌部品、船舶、航空機など
耐候性・耐食性 高架及び地下理設水槽、風力発電ブレードなど
耐熱性・断熱性・耐水性 ユニットバス、保冷車、保冷コンテナなど
電波透過性 レドーム、MRI・CTカバーなど
電気絶縁性 プリント基板、シールドモーターなど
デザイン性・造形性 人工滝、遊具、サーフボードなど
弾力性 スキー板、棒高跳びポールなど
透光性 採光板、波板など

各種FRP及び金属材料の機械的特性

  GFRP(ガラス繊維) CFRP AFRP 炭素鋼 AL合金
不飽和ポリエステル樹脂 フェノール樹脂 カーボン繊維 アラミド繊維
密度(g⁄cm3 2.0 1.4 1.6 1.4 7.8 2.8
引張強さ(Mpa) 1,117.0 102.0 1,760.0 1,470.0 1,370.0 470.0
比強度(104m) 6.0 0.7 11.2 11.5 1.8 1.7
引張弾性率(Gpa) 41.0 8.7 125.0 78.0 206.0 75.0
比弾性率(105m) 2.1 0.6 8.0 5.7 2.7 2.7
熱伝導率(W⁄mk) 5.8 0.3 50.0 - 7.6 188.0
線膨張率(10-5⁄℃) 0.8 0.9 -0.07 - 1.2 2.3
比抵抗(Ω・cm) 1015 1010 10-3 1016 10-5 10-6